非常用トイレは何回分必要?家族人数・備蓄日数別の早見表

非常用トイレは何回分必要?1人あたり・家族人数・備蓄日数別の必要回数を解説するトイレのミカタPREMIUM120回セット

非常用トイレを備えようと思っても、「結局、何回分あればいいの?」と迷いやすいものです。必要数は、商品のセット数から決めるのではなく、使う人数・1日あたりの回数・備える日数から逆算すると整理できます。

この記事では、公的機関が示す目安を確認しながら、1人暮らしから5人家族までの必要回数を具体的に計算します。非常用トイレ全体の種類・選び方・使い方を先に確認したい方は「非常用トイレ完全ガイド」をご覧ください。

この記事の結論
  • 経済産業省は、成人の平均排泄回数を1日5回とし、家庭の災害時用トイレについて1人35回分/週を案内しています。
  • 必要回数は「人数 × 1日5回 × 備蓄日数」で計算できます。
  • 7日分なら、2人70回・3人105回・4人140回・5人175回が計算上の目安です。
  • 60回・100回・120回などのセット数を先に選ばず、必要回数を計算してから不足しない容量を選びます。
  • 使用回数には個人差があるため、5回は計算の基準として扱い、ご家庭の状況に応じて調整してください。

非常用トイレは何回分必要?基本は「人数×5回×日数」

経済産業省の「トイレ備蓄、忘れていませんか?」では、成人の平均排泄回数を1人1日5回とし、国が推進する日数として7日、つまり1人あたり35回分/週の備蓄を案内しています。

必要回数 = 使用する人数 × 1日5回 × 備蓄日数 ※1日5回は公的資料で示される平均的な計算目安です。実際の回数には個人差があります。

たとえば4人家族で7日分を考える場合は、4人×5回×7日=140回分です。まずこの必要回数を出してから、100回・120回などの商品容量と比較します。

1人・7日5回 × 1人 × 7日
35回分
3人・7日5回 × 3人 × 7日
105回分
4人・7日5回 × 4人 × 7日
140回分

家族人数別|3日分・7日分の必要回数早見表

1日5回を計算基準として、3日分と7日分を家族人数別に整理すると次のようになります。

人数 3日分 7日分 7日分の計算
1人 15回 35回 1×5×7
2人 30回 70回 2×5×7
3人 45回 105回 3×5×7
4人 60回 140回 4×5×7
5人 75回 175回 5×5×7

内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」でも、携帯トイレ等の必要数を見積もる際に1人1日5回を平均的な排泄回数として用いています。一方、同ガイドラインは避難所運営を主対象とした資料です。家庭備蓄については、経済産業省の家庭向け資料もあわせて確認すると整理しやすくなります。

3日分と7日分を「最低」「絶対」と一律に決めない

3日分・7日分は備蓄を考える際の目安として使えますが、災害の種類、地域、住まい、支援状況によって必要な期間は変わります。この記事では比較しやすい代表例として3日・7日を掲載しています。

100回・120回なら家族で何日使える?

すでに商品容量が決まっている場合は、「備蓄回数 ÷(人数×5回)」で計算できます。ここでは検索されることの多い100回と、IPIC SONAE「トイレのミカタ」の120回を比較します。

人数 100回分 120回分 7日分に必要
1人 20日 24日 35回
2人 10日 12日 70回
3人 6日+10回分
7日には5回不足
8日
7日分を計算上カバー
105回
4人 5日 6日
7日には20回不足
140回
5人 4日 4日+20回分
7日には55回不足
175回

ここで重要なのは、120回を「多くの家庭にちょうどよい」と一括りにしないことです。たとえば3人家族で7日を想定するなら105回必要なので120回で計算上カバーできますが、4人家族では140回必要なため120回だけでは不足します。

100回分を検討している方は「非常用トイレ100回分で足りる?」、120回分の日数を詳しく確認したい方は「非常用トイレ120回分は何日使える?」もあわせてご覧ください。

必要回数を増やして考えたいケース

1日5回は計算の基準です。実際の使用回数は人によって異なるため、家庭の状況に合わせて調整してください。

使用回数が多い家族がいる日常の排泄回数が5回を上回る場合は、普段の回数を参考に必要数を見直します。
在宅避難が長引く想定地域の被害想定や住環境を確認し、7日を超える備えが必要か家族で検討します。
来客・一時滞在者も想定する災害時に家族以外が滞在する可能性があるなら、その人数も計算に含めます。

高齢者がいる家庭では、年齢だけを理由に一律に回数を増やすのではなく、本人の普段の使用状況や介助の必要性に合わせて考えます。詳しくは「高齢者のための非常用トイレ対策」をご覧ください。

備蓄数を決める4ステップ

STEP 1使用する人数を決める
STEP 2備える日数を決める
STEP 3人数×5回×日数を計算
STEP 4手持ち在庫との差を補う

すでに非常用トイレを持っている場合は、買い直す必要はありません。まず現在の回数を確認し、目標回数との差だけを追加します。保存期限や保管状態もあわせて確認してください。

  • 家族全員を計算人数に入れた
  • 自宅で何日過ごす想定か決めた
  • 現在持っている非常用トイレの回数を確認した
  • 保存期限と保管状態を確認した
  • 家族が保管場所と基本的な使い方を知っている

保管については「非常用トイレの保管場所」、保存期限については「非常用トイレの保存期間」で詳しく解説しています。

回数が決まったら、次に製品仕様を確認する

必要回数を満たすことは重要ですが、回数だけで商品を選ぶ必要はありません。必要数を決めた後に、凝固剤、便袋・処理袋、保存条件、使い方、メーカーが示す試験情報などを確認します。

確認項目 見るポイント
凝固剤 使用方法、1回分の量、メーカーが示す性能・注意事項
便袋・処理袋 枚数、サイズ、使用後のまとめ方
消臭・抗菌 表示だけでなく、確認できる試験・対象・条件
保存 保存期間、期限の起点、指定された保管条件
使いやすさ 手順、説明書、停電・断水時に扱いやすいか

製品比較の考え方は、「非常用トイレの選び方」で詳しく整理しています。

「トイレのミカタ」120回分・60回分で考える場合

IPIC SONAEの「トイレのミカタ」には、PREMIUM 120回分と60回分があります。公式商品ページで確認できる主な仕様は次のとおりです。

項目 公式仕様
容量 PREMIUM 120回分/PREMIUM 60回分
凝固剤 1回分7g・高分子吸水ポリマー
排泄袋 約650×500mm(120回分:120枚/60回分:60枚)
処理袋 約650×800mm(120回分:12枚/60回分:6枚)
箱サイズ 120回分:約24.2×21.3×18.2cm/60回分:約24.2×21.0×13.0cm

たとえば3人家族で7日なら105回必要なので120回分で計算上カバーできます。一方、4人家族で7日なら140回必要なので120回分だけでは20回不足します。必要回数を先に計算し、60回・120回を組み合わせて不足しない量を考えてください。

必要回数を確認してから、備蓄量を選ぶ

「トイレのミカタ」は60回分・120回分をご用意しています。ご家庭の人数と備蓄日数から必要回数を計算したうえで、必要な容量をご確認ください。

「トイレのミカタ」を見る

よくある質問

非常用トイレは1人何回分必要ですか?

経済産業省は、成人の平均排泄回数を1日5回とし、家庭の災害時用トイレについて1人35回分/週を案内しています。実際の使用回数には個人差があるため、ご家庭の状況に合わせて調整してください。

4人家族で7日分なら何回必要ですか?

1人1日5回で計算すると、4人×5回×7日=140回分です。120回分では20回不足する計算になります。

3人家族なら100回分で1週間足りますか?

3人×5回×7日=105回なので、100回分では5回不足します。詳しくは「非常用トイレ100回分で足りる?」の記事で比較しています。

3日分から備えてもよいですか?

一度に十分な量を用意するのが難しい場合、まず一定量を備えてから追加する方法もあります。この記事では3日分も比較用に掲載していますが、経済産業省は家庭向けに1人35回分/週を案内しています。

1日5回より多くトイレを使う場合は?

5回は平均的な計算目安です。普段の使用回数が多い方がいる場合は、その回数を使って「人数×1日の回数×日数」で再計算してください。

120回分ならどの家庭でも十分ですか?

いいえ。3人家族の7日分105回はカバーできますが、4人家族の7日分は140回必要です。120回というセット数ではなく、ご家庭の必要回数から判断してください。

まとめ|「何セット」ではなく必要回数から決める

非常用トイレの備蓄数は、使用する人数×1日5回×備蓄日数を基準にすると整理しやすくなります。経済産業省が案内する1人35回分/週を当てはめると、2人70回、3人105回、4人140回、5人175回です。

大切なのは「60回セットだから」「120回セットだから」と先に商品容量を決めないこと。まず自分の家庭に必要な回数を計算し、現在の備蓄との差を確認してください。その後に保存条件や凝固剤、袋などの仕様を比較すれば、必要量と製品品質の両方から選べます。

非常用トイレの種類・選び方・使い方・処分まで含めた全体像は「非常用トイレ完全ガイド」にまとめています。

AUTHOR / SUPERVISOR
執筆・監修|防災士 山根

アイピック株式会社所属。2024年に防災士資格を取得。IPIC SONAEで展開してきた製品の開発にチームの一員として携わり、商品開発で得た実務的な知見と防災士としての知識をもとに、防災情報を執筆・監修しています。記事では、公的機関の一次情報や製品の公式仕様を確認し、公的な目安と実務的な提案を分けて伝えることを大切にしています。

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