折りたたみ防災ヘルメットは安全?通常型との違いと注意点
「折りたたみ式は、通常のヘルメットより弱いのでは」。防災用ヘルメットを選ぶとき、この疑問に引っかかる方は少なくありません。畳めるということは、どこかが弱いのではないか、という感覚は自然なものです。
この記事では、折りたたみ型の安全性を何で判断すればよいのかを、確認できる事実にもとづいて整理します。形状の印象ではなく、表示・検定区分・装着状態という確かめられる材料に置き換えていきます。
この記事の結論
- 目的に対応した使用区分(防災備蓄なら「飛来・落下物用」)の型式検定に合格していて、正しく展開・装着できる折りたたみ型は、防災備蓄の選択肢になります
- 「折りたたみだから危険」「通常型より弱い」と形状だけで判断するのは適切ではありません。一方で、同じ区分に合格していることは、全ての衝撃条件で性能が同一という意味でもありません。合格は、規格が定める要求事項に適合していることを示すものです
- 確認する順番は①対応用途・検定区分 → ②展開後に形状が保持されるか → ③サイズとあごひも → ④保管・点検の状態。この4項目を購入時と使用前に確認します
- 通常型は展開が不要、折りたたみ型は収納性に利点があります。どちらを選ぶかは、規格・フィット・本人が装着できるかを優先して決めます
- 展開・装着・収納の手順は、必ず製品付属の取扱説明書に従ってください。類似品の手順は通用しません
折りたたみ防災ヘルメットは安全?最初に確認する結論
日本で市販されている防災用ヘルメットの多くは、労働安全衛生法にもとづく「保護帽の規格」の型式検定に合格した保護帽です。折りたたみ型も例外ではなく、合格していれば帽体内側などに「労・検」の型式検定合格標章が貼られています。
ここで確認すべきなのは、形状ではなく合格している使用区分です。落下物・飛来物から頭を守ることが目的なら、「飛来・落下物用」として合格していることを確かめます。折りたたみ型か通常型かは、この確認のあとの話になります。
型式検定の合格が示すこと、示さないこと
型式検定の合格は、規格が定める要求事項にその型式が適合していることを示します。同じ区分に合格した製品どうしで、あらゆる衝撃条件における性能が同一であることを示すものではありません。同時に、折りたたみという形状が性能の低さを示すものでもありません。公開された比較試験データを確認できない以上、形状を根拠に優劣を論じることはできないというのが正確な理解です。
そのうえで、ヘルメットは落下物や飛来物から頭部を守る備えであり、それだけで安全を保証するものではありません。家具類の転倒・落下・移動防止対策とあわせて考える前提は変わりません。
安全性は形状ではなく「対応用途・検定・装着」で判断する
折りたたみ型を検討するとき、確認する項目は次の4つに整理できます。まず使用区分を確認し、続いて展開・装着のしやすさと保管状態を確認します。
- 対応用途と検定区分帽体内側などの型式検定合格標章と、使用区分の表記を確認します。防災備蓄で基準になるのは「飛来・落下物用」です。「防災用」という商品名だけでは、どの区分に合格しているかは分かりません。
- 展開後に形状が保持されるか折りたたみ型は、展開して本来の形になって初めて設計どおりに機能します。取扱説明書の手順で展開し、形状が保たれるか、戻ってしまわないかを平時に確認します。
- サイズとあごひも適合頭囲の範囲に使う人が収まっているか、調整機構で合わせられるか、あごひもを締められるかを確認します。ここが合っていなければ、どの製品でも性能は発揮されません。
- 保管・点検の状態高温になる場所や光の当たる場所に置いていないか、ひび・変形・留め具の不良がないかを確認します。状態が悪ければ、検定に合格した製品でも前提が崩れます。
「防災用」は全用途に対応するという意味ではない
一般社団法人日本ヘルメット工業会は、防災用ヘルメットを、工場作業用や現場作業等の労働安全衛生規則に関わる場所で使用するものではなく、その他の作業等においても使用しない保護帽であり、万が一の災害時の非常時のみに被る防災用として使用する保護帽と定義しています。
つまり「防災用」は、用途を限定した呼び方です。保護帽の使用区分には、飛来・落下物用のほか、墜落時保護用、電気用があり、それぞれ想定している危険が異なります。電気用については、絶縁用として使用されるヘルメットは労働安全衛生規則で6か月ごとの自主点検が規定されているなど、管理の要件も区分ごとに違います。「検定に合格している」という一言で、あらゆる用途に使えると解釈しないでください。
規格区分の詳しい見方と、自転車用・防災ずきんとの関係は防災ヘルメットの選び方完全ガイド|規格・種類・サイズ・保管方法を解説で整理しています。
通常型との違い|収納・展開・装着・点検の比較
比較できるのは、公開されている仕様と、運用に関わる要素です。衝撃強度の優劣や同等性は、個別の比較試験で裏付けられていない限り判断できないため、ここでは扱いません。
| 観点 | 通常型 | 折りたたみ型 |
|---|---|---|
| 収納時の形 | 形が崩れないため、面積と高さを取る | 薄くなり、引き出しや棚のすき間に収まりやすい |
| 取り出してから装着まで | 取り出してかぶる | 展開してからかぶる(手順は製品により異なる) |
| 事前の練習 | かぶり方とあごひもの調整を確認する | 上記に加えて、説明書どおりに展開できるかを確認する |
| 点検で見る箇所 | 帽体、着装体、ヘッドバンド、あごひも、留め具 | 左記に加えて、展開機構と折り目部分の状態 |
| 保管の自由度 | 置き場所の面積に余裕が必要 | 分散して保管しやすい |
| 使う人の操作 | 手順が少なく、操作に不安がある人でも扱いやすい | 展開の動作ができるかを事前に確かめておく |
※ 横にスクロールしてご覧いただけます。この表は収納・操作・点検の違いを整理したものであり、衝撃に対する性能の優劣を示すものではありません。
折りたたみ型のメリットと、注意すべき点
メリット
- 保管場所を選ばない:デスクの引き出し、本棚、ロッカーなど、通常型では入らない場所に収まります
- 人数分をまとめやすい:家族分・従業員分を重ねて保管でき、備蓄スペースの制約を受けにくくなります
- リュックに入れやすい:持ち出し袋の容量に余裕があれば、中に収める選択肢が生まれます
- 手の届く場所に置ける:薄いぶん、使う人のすぐそばに配置しやすくなります
注意すべき点
- 展開の手順が加わる:取り出してすぐかぶれる通常型と比べ、動作が1つ増えます。暗い場所や慌てている状況を想定して、平時に練習しておく必要があります
- 点検項目が増える:展開機構と折り目部分の状態を、年1回の点検に加えます
- 展開しなければ機能しない:畳んだままかぶることはできません。この当たり前の前提を、使う人全員が理解している必要があります
- 操作できるかに個人差がある:手の力や可動域に不安がある人は、実際に展開できるかを確かめてから選びます
折りたたみ型を選ぶかどうかは、「展開の練習を一度できるか」で判断するのが実務的です。購入したら説明書に従って展開から装着まで試し、必要に応じて繰り返し練習しておきます。操作のしやすさには個人差があります。逆に、練習の機会をつくれない、あるいは使う人が自分で展開できないと分かった場合は、手順の少ない通常型を選ぶほうが確実です。
オサメットの展開・装着で確認すること
IPIC SONAEで取り扱っている折りたたみ防災ヘルメット オサメット(加賀産業製、型番 KGO-1・KGOJR-1)は、収縮式(蛇腹形状)の防災用ヘルメットです。厚生労働省による労働安全衛生法規格検定試験の合格品(飛来落下物)で、帽体の材質はABS樹脂。収納時はA4サイズ・厚さ45mmです。後部のスライド式ヘッドバンドでサイズ調整ができます。
展開・装着・収納の手順は、製品付属の取扱説明書に従ってください
折りたたみ型は製品ごとに機構が異なります。この記事では具体的な展開操作を記載していません。他社製品や類似品の手順を転用せず、お手元の製品に付属する取扱説明書の記載に従って展開・装着してください。手順に不明な点がある場合は、メーカーにお問い合わせください。
展開したあとに確認する3点
- 形状が保たれているか説明書どおりに展開したあと、形が戻ってしまわないか、部分的に浮いていないかを見ます。
- ヘッドバンドが固定されるか後部のスライド式ヘッドバンドを使う人の頭囲に合わせ、調整後にしっかり止まるかを確認します。
- あごひもを締められるかかぶった状態であごひもを締め、メーカーの取扱説明書に従ってあごひもの長さや装着状態を確認します。使う本人が無理なく装着できるかも確かめてください。
サイズは、大人用の頭囲寸法が55〜64cm、ジュニアサイズが50〜56cmです。大人でも頭の小さな方にはジュニアサイズが適する場合があります。大人用とジュニアサイズは仕様が異なるため、カラーや寸法を混同しないでください。
折りたたみ機構の不具合・劣化の見分け方
製造上の跡と、損傷を混同しない
オサメットの商品ページには、製品の特性上、製造工程で生じる線状の跡(ウエルドライン)が見られる場合があり、品質や強度に問題はない旨が案内されています。樹脂を成形する過程で生じるもので、損傷ではありません。
一方で、使用や経年に伴う亀裂、変形、白っぽい変色などは、状態の確認が必要な兆候です。製造時の跡との区別や、性能への影響を外観だけで判断できない場合があります。
判別に迷ったら、使用を控えてメーカーに確認してください。「たぶん製造上の跡だろう」と判断して使い続けるのは、確認が取れていない状態を放置することになります。購入直後に一度全体を見ておき、そのときの状態を基準にすると、後から増えた変化に気づきやすくなります。
使用を中止して交換・確認に進む状態
- 一度でも強い衝撃を受けた:外観に異常がなくても使用を中止し、メーカーの指示に沿って交換を原則とします
- 展開できない、形状が保持されない:設計どおりの形にならなければ、本来の性能は期待できません
- 折り目部分に亀裂や白っぽい変色が見られる:判別できない場合は使用を控えてメーカーへ確認します
- ヘッドバンドや留め具が固定されない:かぶっても保持されない状態です
- あごひもや着装体が傷んでいる:部品交換の可否をメーカーに確認します
- サイズが合わなくなった:成長期の子どもは毎年確認します
日本ヘルメット工業会は、一度でも大きな衝撃が加わったヘルメットについて、外見に損傷がなくとも内部が損傷している可能性が高く、同じ箇所に再度衝撃が加わると衝撃を吸収できないおそれがあるとして、使用しないよう案内しています。また、防災用ヘルメットについては年に1回以上の点検を行い、異常が認められた場合は本体または部品を交換するよう求めています。
自分で強度を試さないでください
性能を確かめる目的で、落とす、叩く、分解する、重い物を載せるといった行為はしないでください。保護帽は各部品のバランスで性能を発揮する設計で、改造や部品の取り外しは性能の低下につながります。暗所での無理な装着テストも、転倒などの危険があります。
交換時期の数え方、年1回の点検項目、保管環境の条件は防災ヘルメットの耐用年数は何年?寿命・交換時期・点検方法で詳しく整理しています。
折りたたみ型が向く人・通常型が向く人
どちらも、適合用途の確認とサイズのフィットが前提です。そのうえで、次のように整理できます。
| 使う場面 | 折りたたみ型が候補になる条件 | 通常型が候補になる条件 |
|---|---|---|
| 家庭の玄関・寝室 | 収納の余裕がなく、玄関収納や寝室の引き出しに収めたい。家族が展開を一度練習できる | 置き場所の面積に余裕があり、取り出してすぐかぶれる状態を優先したい |
| オフィスの各席 | デスクの引き出しやロッカーに各自分を配置したい。配布時に展開を体験させられる | 共有棚に一括保管し、発災時に配布する運用。訓練の機会が少ない |
| 学校・施設 | 利用者ごとの保管場所が限られる。使い方の指導時間を取れる | 利用者の操作に個人差が大きく、手順を最小限にしたい |
※ 横にスクロールしてご覧いただけます。
法人・施設でまとめて導入する場合の数量算定、サイズ構成、名入れ、見積依頼の進め方は法人向け防災ヘルメットの選び方|必要数量・名入れ・大量購入のポイントにまとめています。省スペースに人数分を備えたい場合、折りたたみ型は有力な選択肢になります。
持ち出し袋に入れるかどうか、防災ずきんとの使い分けについては防災リュックにヘルメットは必要?防災ずきんとの違いと備え方をご覧ください。
購入前・備蓄後のチェックリスト
購入前に確認する
- 使用区分:目的に対応した区分(防災備蓄なら「飛来・落下物用」)で合格しているか
- 適合頭囲:使う人の頭囲を測り、製品の範囲に収まっているか
- 収納寸法:置きたい場所に、収納時の寸法で収まるか
- 操作:使う本人が展開の動作をできそうか
- 用途の制限:作業用や自転車用としての使用が想定されていないかを商品ページと説明書で確認したか
届いたらその日にやる
- 表示の確認:帽体内側などの型式検定合格標章と使用区分の表記を見る
- 展開テスト:取扱説明書に従って展開し、形状が保たれるか確認する
- 装着テスト:かぶり、ヘッドバンドを調整し、あごひもを締めるところまで行う
- 収納テスト:説明書どおりに収納形状へ戻し、無理な力がかからないか見る
- 外観の基準づくり:全体を一度見ておき、ウエルドラインの位置を把握しておく
- 保管開始日の記録:交換時期の判断に使うため、日付を残す
- 置き場所の共有:使う本人以外も場所を知っている状態にする
IPIC SONAEで取り扱う2商品
以下は記事制作時点の掲載情報です。価格・カラー・仕様は変更されることがあるため、購入前に各商品ページをご確認ください。どちらが優れているということではなく、置き場所と使う人の操作に合うほうをお選びください。
折りたたみ防災ヘルメット オサメット
加賀産業製、型番KGO-1(大人用)・KGOJR-1(ジュニア/女性用サイズ)。帽体の材質はABS樹脂、厚生労働省による労働安全衛生法規格検定試験の合格品(飛来落下物)です。収縮式(蛇腹形状)で、収納時はA4サイズ・厚さ45mm。頭囲寸法は大人用55〜64cm、ジュニアサイズ50〜56cmです。大人用の重量は約375gと案内されていますが、ジュニア用は別仕様のため個別に確認してください。後部のスライド式ヘッドバンドでサイズ調整が可能です。価格は税込4,400円から。
大人用のカラーはブラック、ホワイト、オレンジ、ブルー。このうちブラックはIPIC SONAE限定カラーです(取り扱い範囲は変更される場合があるため、購入前にご確認ください)。ジュニアサイズにブラックの設定はありません。なお、カラーの違いは見た目と識別のためのもので、保護性能を示すものではありません。
防災用軽量ヘルメット(通常型)
頭囲寸法54〜62cm、重量約330g、材質はABS樹脂。検定合格規格は飛来・落下物用および電気用です。標準装備品として耳紐、アゴ紐、ハンモック、ヘッドバンドが付属します。カラーはホワイト、ブラック、イエロー、スカイブルー、ハイトーングリーン、エンジ、ネイビーの7色。価格は税込2,400円です。
両商品に共通する使用上の注意
いずれも「防災用」ヘルメットです。オサメットは、作業用やオートバイ・自転車用として使用しないよう案内されています。防災用軽量ヘルメットも、オートバイ・自転車用としては使用しないでください。検定区分は商品ごとに異なります。適用範囲は各商品ページと取扱説明書に従ってください。
収納場所と使う人に合わせて選ぶ
頭囲寸法、重量、収納時のサイズ、検定合格規格を商品ページでご確認いただけます。置き場所の寸法を測ってから比べると、迷いが少なくなります。
企業・自治体・学校・施設でのまとめ注文や名入れについては、お問い合わせからご相談いただけます。数量や納期が未確定の段階でも承っています。
よくある質問
Q. 折りたたみ式の防災ヘルメットは安全ですか?
目的に対応した使用区分(防災備蓄なら「飛来・落下物用」)の型式検定に合格していて、取扱説明書どおりに展開・装着でき、サイズが合っていれば、防災備蓄の選択肢になります。ただし、どのヘルメットも、あらゆる状況でけがを防ぐことを保証するものではありません。落ちてくる物そのものを減らす家具固定とあわせて考えてください。
Q. 折りたたみ型は通常型より弱いのですか?
形状だけで強度は決まりません。同じ使用区分で型式検定に合格していれば、規格が定める要求事項に適合していることが確認されています。一方で、同じ区分の合格が、製品間であらゆる衝撃条件における性能が同一であることを示すわけでもありません。形状を根拠に優劣を判断するのではなく、使用区分の表示、サイズの適合、装着できるか、保管状態で判断してください。
Q. 「労・検」ラベルがあれば、どんな場面でも安全ですか?
いいえ。型式検定の合格は、規格が定める要求事項への適合を示すものです。保護帽の使用区分には飛来・落下物用、墜落時保護用、電気用があり、想定している危険が異なります。合格していることと、あらゆる用途に使えることは別です。
Q. 畳んだままかぶることはできますか?
できません。折りたたみ型は、展開して本来の形になることで設計どおりに機能します。収納形状のままでは保護の役割を果たしません。展開の手順は製品付属の取扱説明書に従ってください。
Q. 展開の練習は必要ですか?
購入した日に一度、説明書に従って展開し、装着して、収納形状に戻すところまで試しておくことをおすすめします。手順を体で覚えておくと、実際の場面で迷いません。使う人が自分で展開できるかどうかも、このときに確認できます。
Q. 折り目のところに線が見えます。ひび割れでしょうか?
樹脂製品には、製造工程で生じる線状の跡(ウエルドライン)が見られる場合があります。オサメットの商品ページでも、これは品質や強度に問題がない旨が案内されています。ただし、使用や経年による亀裂・白化と外観だけで区別するのは難しい場合があります。判別に迷う場合は使用を控え、メーカーにご確認ください。
Q. 一度落としてしまいました。見た目は大丈夫ですが使えますか?
一度でも大きな衝撃が加わったヘルメットは、外見に損傷がなくても内部が損傷している可能性があるとして、使用しないよう案内されています。使用を中止し、メーカーの指示に沿って交換してください。なお、強度を確かめる目的で自分で落としたり叩いたりするのは避けてください。
Q. 子どもに折りたたみ型を持たせても大丈夫ですか?
適合頭囲が合っていること、本人が自分で展開してかぶり、あごひもを締められることを確認してください。できない場合は、誰が手伝うかを家族で決めておきます。オサメットにはジュニアサイズ(頭囲50〜56cm)の設定があります。大人用とは仕様が異なるため、混同しないようご確認ください。
Q. 折りたたみ型は点検の項目が増えますか?
増えます。帽体、着装体、ヘッドバンド、あごひも、留め具に加えて、展開機構と折り目部分の状態を確認します。点検の頻度は、防災用ヘルメットについて年1回以上が案内されています。
Q. 折りたたみ型は交換の目安が通常型と違いますか?
形状によって交換の目安が一律に変わるわけではありません。防災用として保管する場合、保管を始めてから6年が交換の一般的な目安として案内されています。これは法定の使用期限ではなく、製品ごとの取扱説明書とメーカーの指示が優先します。詳しくは防災ヘルメットの耐用年数は何年?をご覧ください。
Q. 折りたたみ型を作業現場で使ってもよいですか?
オサメットは「防災用」ヘルメットとして案内されており、作業用やオートバイ・自転車用として使用しないよう記載されています。日本ヘルメット工業会も、防災用ヘルメットを工場作業用や現場作業等で使用するものではないと定義しています。用途の範囲は、製品の商品ページと取扱説明書に従ってください。
まとめ
折りたたみ防災ヘルメットの安全性は、畳めるかどうかでは決まりません。目的に対応した使用区分の型式検定に合格しているか、展開後に形状が保たれるか、サイズが合っていてあごひもを締められるか、保管と点検の状態は適切か。この4項目を確認します。ただし、外観や装着状態の確認だけで安全性を保証できるものではありません。
通常型は展開が不要で手順が少なく、折りたたみ型は収納性に利点があります。どちらを選んでも、確認する項目は共通する部分があります。折りたたみ型では、これに加えて展開の練習と展開機構の点検が必要です。
すでに折りたたみ型を備えている場合は、取扱説明書に従って展開・装着・収納を確認してください。これから購入する場合は、使う人の頭囲と収納場所の寸法を先に測っておくと選びやすくなります。防災を、「じぶんゴト」に。
AUTHOR / SUPERVISOR
執筆・監修|防災士 山根
アイピック株式会社所属。2024年に防災士資格を取得。IPIC SONAEで展開してきた製品すべての開発に携わり、商品開発で得た実務的な知見と防災士としての専門知識をもとに、防災情報を執筆・監修しています。